銃撃されたコロンビア上院議員、一命取り留める 容疑者の少年逮捕

Julia Symmes Cobb [ボゴタ 8日 ロイター] – 来年のコロンビア大統領選の候補に選ばれる可能性があるミゲル・ウリベ上院議員(39)は7日に首都ボゴタで銃撃された後、最初の手術で一命を取り留めた。引き続き集中治療を受けている。妻と病院が明らかにした。 ウリベ氏は右派野党「民主中道党」の議員で、公園で選挙活動中に頭部を撃たれた。検事総長の事務所は7日、ピストルを所持していた15歳未満の少年が逮捕されたと発表した。 政府は、他にも加害に関与した者がいないか捜査中だと説明した。左派のペトロ大統領は同日夜、だれが銃撃を命じたのかについて捜査するよう求めた。また、ペトロ氏は短文投稿サイト「X」にウリベ氏の家族を激励するメッセージを投稿した。 ウリベ氏が狙われた理由は不明。同氏は治安の改善を訴えていたが、他にも大統領選出馬を目指す多くの人々が犯罪対策強化の必要性を唱えている。 政府は事件の情報提供に対して約73万ドルの懸賞金を払うと発表した。 ルビオ米国務長官はウリベ氏銃撃を強く非難する声明を出し、ペトロ氏の「扇動的な発言」が銃撃につながったと批判した。ペトロ氏は今年初め、トランプ米大統領の移民送還政策を批判していた。しかし、トランプ氏がコロンビアからの輸入品への関税強化や制裁をちらつかせてからは発言を控えている。

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