横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治(ひろはる)さん(75)が殺害された事件で、強盗殺人容疑で逮捕された宝田真月(まづき)容疑者(22)らが事件直前に手袋や粘着テープをコンビニで購入していたことが捜査関係者への取材でわかった。同容疑者は「手袋とガムテープを用意したことでニュースの強盗事件に似ていると思った」と話しているという。 県警は、事件に使用された同容疑者の車から後藤さん宅から持ち出された通帳やキャッシュカードを押収している。 捜査関係者によると、宝田容疑者は逮捕後、事件現場に向かう途中で犯罪だと気づいたと供述。コンビニに寄った後に詳細な指示を受けたとみられる。県警は、指示役らが実行役に直前まで「闇バイト」の詳細を教えず、断りにくい状況に追い込んだ可能性があるとみて調べている。 同容疑者は、SNS上で「日給15万円以上」の仕事に応募。匿名性の高いアプリで指示役とつながったという。指示役から青葉区までの移動手段を聞かれ、「車」と回答。駅やコンビニで面識のない若い男2人を乗せるよう指示され、後藤さん宅に向かい、強盗に入ったと説明している。(稲葉有紗)