大学野球の関西“超名門校”がなぜ「全国大会辞退」に? ドラフト候補たちの無念…ベテラン記者が思う「連帯責任」と「個人責任」の線引きとは

大学野球の名門・大阪商業大学が、6月の全日本大学野球選手権大会の出場を辞退した。野球部での相次ぐ不祥事を受けての判断だった一方で、個人の不祥事に連帯責任としてチーム全体にペナルティを与えるケースは、過去にも多くの賛否を生んできた。ベテラン記者が考えるその「線引き」はどこなのだろうか。《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》 今年の「全日本大学野球選手権大会」(以降、「大学選手権」と略す)も東北福祉大の優勝で幕を閉じて、春の学生野球シーズンも終わりを告げた。その大学選手権に、本来なら優勝候補の一角に数えられるべきである名門・大阪商業大学の姿がなかった。 まず起きたのが、春のリーグ戦の最中に、富山陽一前監督が車検の切れた軽トラックを知人に運転させていたという容疑で逮捕されるまさかの事態。それでもそんな苦境の中、どうにかこうにか残された選手・スタッフが一丸となって、7季連続28回目のリーグ優勝を達成してみせていた。 しかし、本当の「驚愕」はそのあとにやって来た。 あろうことか、今度は前日にともに優勝を喜び合ったチームメイトが、性的犯罪で逮捕されたという報道が飛び交った。

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