Steve Holland Parisa Hafezi Alexander Cornwell [ワシントン/ドバイ/エルサレム 19日 ロイター] – イラン学生通信(ISNA)は19日、イランの核開発計画の一部である西部ホンダブの研究用重水炉付近にイスラエルの攻撃があったと伝えた。 当局の発表によると、攻撃前に施設は避難しており、放射線の危険はないという。 この研究用原子炉は建設中で、アラク重水炉として知られている。イランは国連の監視団に対し、来年に施設の稼働を計画していると報告している。 これに先立ち、イランの半国営通信社SNNは、首都テヘランで防空システムが作動し、近郊でドローン(無人機)を迎撃したと報道。イランの複数の通信社はまた、北東部の都市マシュハドでドローンを製造していた18人の「敵工作員」を逮捕したと報じた。 イスラエル軍は、夜間にイランのアラク地域にある原子炉と、ナタンズ地域にある「核兵器開発拠点」を攻撃したと発表した。 <病院に被害> 一方、イスラエル軍当局者によれば、南部の病院を含むイスラエルの人口密集地で19日午前、イランのミサイル数発が着弾した。 テルアビブ上空ではミサイルの軌跡と迎撃の様子が確認され、飛翔体が迎撃される際の爆発音も聞こえた。イスラエルのメディアも同国中部に直撃したと伝えている。 救難当局によると、攻撃で5人が重傷を負い、3カ所で数十人が負傷。南部ベエルシェバにあるソロカ医療センターは被害を受けたと報告した。 イランの革命防衛隊は、病院近くにあるイスラエルの軍事・情報本部を狙ったと表明した。