「深川通り魔殺人事件」が起きた昭和56年当時、わが国では薬物事犯の検挙数が増加の一途を辿っており、覚せい剤の第2次乱用期のピークになりつつあった。無関係な6人に刃物で襲い掛かり4人を殺害、さらに女性を人質に取って中華料理店に立てこもった川俣軍司(当時29・以下同)も覚せい剤の使用歴があった。立てこもり事件のスペシャリストである警視庁捜査第1課特殊班は、この稀代の犯罪者にどう対峙したのか――(全2回の第2回)。
日本の犯罪・事件・不祥事などの保管庫
「深川通り魔殺人事件」が起きた昭和56年当時、わが国では薬物事犯の検挙数が増加の一途を辿っており、覚せい剤の第2次乱用期のピークになりつつあった。無関係な6人に刃物で襲い掛かり4人を殺害、さらに女性を人質に取って中華料理店に立てこもった川俣軍司(当時29・以下同)も覚せい剤の使用歴があった。立てこもり事件のスペシャリストである警視庁捜査第1課特殊班は、この稀代の犯罪者にどう対峙したのか――(全2回の第2回)。