山梨県にある河口湖駅近くから埼玉県に住む女子高校生を連れ去り誘拐したとして、21歳の男が逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。女子高校生は今月、行方不明者届が出されていて、河口湖近くの樹海の中で遺体で見つかっていました。 未成年者誘拐の疑いで逮捕されたのは、岐阜県美濃加茂市に住む職業不詳の覚間悠仁容疑者(21)です。 捜査関係者によりますと、覚間容疑者は今月、埼玉県内に住む10代の女子高校生をSNSを使って誘い出し、山梨県にある河口湖駅近くの路上から富士河口湖町にある駐車場まで徒歩で連れ去り、誘拐した疑いがもたれています。 事件前の今月、女子高校生の関係者から「女性が朝、外出して帰宅しない」という趣旨の相談が埼玉県警浦和警察署にあり、その後、行方不明者届が提出・受理されていました。 女子高校生は自宅の部屋に、自殺をほのめかす内容を書いた「置き手紙」を残していたということです。 警察が防犯カメラの捜査などをしたところ、今月8日、覚間容疑者が女子高校生と河口湖駅近くで合流し、富士河口湖町にある駐車場まで徒歩で連れ去っていたことが判明したということです。 さらに覚間容疑者と女子高校生は、駐車場から湖近くの青木ヶ原樹海の方向に歩いていったとみられ、その後、翌日9日の朝には覚間容疑者がひとりで樹海の方向から出てくる様子も確認されています。 女子高校生は今月15日、樹海で遺体で見つかりました。女子高校生はロープで首をつった状態だったということです。 調べに対し、覚間容疑者は「一緒に自殺をするために女子高校生を誘って樹海まで連れていったことは間違いない」「一緒に自殺をしようと思った」と容疑を認めているということで、警察は自殺ほう助の可能性も視野に詳しい経緯を調べています。 ◇ ◇ ◇ いま、つらさや生きづらさを感じているという方には、電話や「LINE」で相談できるところもあります。誰かに話すことで、楽になることもあります。相談してみてください。 ・「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556 ・LINE友だち追加「生きづらびっと」「こころのほっとチャット」