元世界王者チャベス・ジュニア逮捕「シナロア・カルテルの関係者だ」メキシコに強制送還へ

ボクシングの元WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(39=メキシコ)が3日、米国国土安全保障省(DHS)に逮捕された。同省は「組織犯罪および銃器・弾薬・爆発物の密輸に関与した」として逮捕状が出ていたと発表した。 米「ESPN」など各メディアによると、伝説的ボクサー、フリオ・セサール・チャベスを父に持つジュニアは6月28日にマイク・タイソン(米国)と勝利したジェイク・ポール(米国)に判定負けした数日後、カリフォルニア州の自宅前で逮捕されたという。DHCは「指定テロ組織であるシナロア・カルテルの関係者であると考えられている」と説明した。 またチャベス・ジュニアは2024年2月で有効期限が切れる観光ビザで同1月に入国。米国市民権を申請していたことから〝合法的〟に米国滞在していた。しかし申請の根拠となった米国人妻がカルテル関係者だったことなど申請に不正があったとし、メキシコに強制送還する手続きを進めている。 DHCの補佐官トリシア・マクローリン氏はチャベス・ジュニアが13年間で3度も逮捕されていることを踏まえて「トランプ政権下では世界的に有名なアスリートであっても法の下に平等だ。カルテルの無法時代は終わった」と語っていた。

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