「凄腕トレーダーが運用」偽の投資運用会社名乗り出資金3億円詐取か 個人投資家ら逮捕

「海外大手証券会社出身の凄腕トレーダーが運用している」などとして架空の投資運用会社を名乗り、出資金をだまし取ったとして、警視庁生活経済課は詐欺の疑いで、自称個人投資家、「川崎誠」こと渡辺雄介容疑者(40)=札幌市白石区東札幌二条=ら男女3人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。令和2年からの約2年半で、約130人から3億円ほどをだまし取ったとみられる。 同課によると、渡辺容疑者らは「シンガポールに本社がある投資運用会社」を標榜。株式や暗号資産(仮想通貨)の運用で「月15~70%の利益が得られる」「いつでも出金可能」などと強調し、交流サイト(SNS)や異業種交流会で出資者を募っていた。 集めた金は個人的な投資や競馬に投じて多額の損失を出したとみられ、出資者には毎月、虚偽の運用実績報告メールを送信。「相場に大きな動きがあり、皆さまの資金をお守りするため出金をロックする」などと説明し、出金希望には応じなかったという。 逮捕容疑は3年10月~4年9月ごろ、東京都内の50代の男女3人から、投資名目で計約8千万円をだまし取ったとしている。

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