タレントの渡辺満里奈さんは2005年に「ネプチューン」の名倉潤さんと結婚、現在高3の息子と中3の娘を育てている。作家のアルテイシアさんと渡辺さんが、2019年の名倉さんの休業、夫婦間のコミュニケーションやフェミニズムについて語り合った――。(第2回/全2回) ※本稿は、アルテイシア『だったら、あなたもフェミニストじゃない?』(講談社)の一部を再編集したものです。 ■話し合うのは苦手だった 【アルテイシア(以下、アル)】夫さんとはなんでも話し合う関係ですか? 【渡辺満里奈(以下、渡辺)】もともと私は意見を表明することも話し合うことも苦手だったんですよ。 嫌なことがあると溜めてしまって、「気づいてよ」と不機嫌な態度になってたんです。 でも結婚当初に夫が「何を考えてるかわからないのは気持ち悪いし、話し合わないと何も解決しない。もし意見が合わなくてケンカしても、たとえ時間がかかっても、ちゃんと話をしよう。でも次の日まで持ち越さないように夜は『おやすみ』と言って寝ようね」と言ってくれて。 それから「何かあるなら言ってよ」と言われながら、話す訓練をしてきました。今は私も図太くなって主張できるようになったけど、その土台は夫が作ってくれたものです。 ■パートナーは「病める時」ベースで考えた方がいい 【アル】うちも結婚当初に夫が「お互い人類なんだからちゃんと言語でコミュニケーションしよう」と言ってきて、こんな男もいるんだ、ラピュタは本当にあったんだ……とパズー顔になりました(笑)。それから「察して禁止令」を発布して、なんでも話し合うようにしてます。 ただ双方に話し合う姿勢がないと対話はできないですよね。夫と話し合おうとしても無視されるとか、逆切れされるとか、野生のゴリラより話が通じないとか、女友達からよく聞きます。 これからパートナーを見つけたい人は対話できるかどうか、耳が痛い話についても話し合えるかを確かめてほしい。それと「病める時」ベースで考えた方がいいと思う。健やかな時は仲良くて当たり前なので、調子が悪い時に支え合えるかを重視した方がいい。満里奈さんは2019年に夫さんが体調不良で一度休業されてますよね。