石破茂首相が参院選期間中に演説した千葉県内の現場付近で、県警の警察官が、聴衆用に設けられたエリア外ではあったものの、不審な動きをしていた30代男性に職務質問し、所持していたスタンガンと催涙スプレーを発見していたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。護身用とみられ、石破首相に危害を与える意図は確認されなかったため、現場で逮捕はせず任意で話を聞いた。 2022年の安倍晋三元首相銃撃事件を受け、警察当局は選挙の演説現場の対策を強化してきた。警護対象者に比較的近い場所にはコーンで仕切るなどした「聴衆エリア」を設置している。