警察官を名乗る男から電話 70代の男性が約2,500万円相当の暗号資産をだまし取られる【香川】

香川県内に住む70代の男性が約2,500万円の暗号資産をだまし取られる特殊詐欺被害が発生し、警察が注意を呼びかけています。 警察によりますと、今年3月香川県内に住む70代の男性のもとに、固定電話で健康保険局職員を名乗る男から「あなたの保険証が使用されている」「薬事法違反になる。警察に事情を説明してください」と連絡がありました。その後、男性のもとに警察署の警察官を名乗る男が電話口に出たということです。 男性は警察官に心当たりがないと伝えましたが、男から 「別件で元支店長を逮捕している」 「大量に押収した通帳の中に、男性名義の通帳がある」 「多額の犯罪資金が振り込まれており、身柄を拘束しなければならない」 「他人に話をすれば守秘義務違反になる」と言われ、 さらに 「固定電話は盗聴される。LINEも情報が漏洩する」という理由で、連絡手段を固定電話、LINE、Messengerの順に変更され、男と連絡を取る中で、男性の名前などが記載された「差押状」と記載された書類の画像が送られてきたということです。 その後、男性は男から「紙幣番号を確認する必要がある。スマートフォンで新規口座を開設して、持っているお金を集約してください」「集約したお金を暗号資産に交換してください。捜査が終わればお金は戻します」と言われ、指示されたとおり、銀行や暗号資産取引所の口座を新たに開設したということです。 男性は今年4月10日から18日までの間に、香川県内の銀行窓口から、開設した口座に合計約2,500万円を振り込むとともに、振り込んだ約2,500万円を男性名義の暗号資産取引所の口座に送金・交換したということです。 今年4月21日以降、男からの連絡がなくなり、男性は不安に思ったところ、新聞で特殊詐欺被害の記事を見つけ、警察に相談した結果、被害にあっているとに気が付いたということです。 香川県警では、「警察官がLINEで連絡を取ることはありません」「身柄を拘束する」「守秘義務がある」と言われても、警察官の所属や名前を確認した上で、まずは電話を切って、知人や最寄りの警察署に相談するよう呼びかけています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加