山口真由氏「世界的な枠組みで捜査しないと特殊詐欺はなくならない」カンボジアで日本人逮捕に

信州大特任教授の山口真由氏が21日、TBS系「ゴゴスマ」(月~金曜午後1時55分)にコメンテーターとして出演。カンボジア北西部で特殊詐欺に関与したとみられる日本人29人が拘束され、詐欺未遂容疑で逮捕された件で、国際的な捜査協力を訴えた。 番組では、逮捕のきっかけが、現地から帰国した愛知県内の20代男性からの情報提供だったことなどを紹介。男性が昨年、大手求人サイトのアルバイトに応募し、日本国内で仲介役と落ち合って航空券を渡され、タイから車でカンボジア入りして、ポイペトの詐欺拠点に入ったことなどを伝えた。男性の「中国人の管理下で日本人がかけ子をし、モニター越しに監視されていた」などの説明も報じた。 カンボジア当局では84台の携帯電話、ノートパソコン2台、容疑者のパスポート、警察官の制服3着などを押収した。 山口教授は、「相当組織化されているようで。昨年特殊詐欺の被害が過去最高を更新し、おそらく今年も更新するだろうと思いますけど、これだけ警察庁が取り組んでいるのにどうして減らないんだろうと思ったら、おそらくより国際的な犯罪になっている。チャイニーズマフィアが上にいると話をする人たちもいて、日本の特殊詐欺グループはその下請けみたいな形になっている。カンボジアは中華系マフィアとカンボジアの財閥が表裏の関係でくっついているというような話もある」とした。 日本の警察庁も東南アジアまで出向いて捜査をしている現状についても説明。「今回も80人単位で捜査員を送り込んだということは現地との密な連絡があると思いますけど、もう、(特殊詐欺の犯罪が)世界的な規模になっているんだと思います。ラオスの国境でインド人が捕まっている。これは英語をしゃべることができるので、欧米へサポート詐欺ってやっている。世界的な枠組みで捜査していかないと、なかなか特殊詐欺はなくならない気がします」と語っていた。

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