防犯カメラを独自検証して見えてきた谷本将志容疑者とみられる男の「4日間の足取り」 事件3日前に別の20代女性の後をつけ“共連れ”か【神戸女性刺殺事件】

8月27日午前5時すぎ、兵庫県警は、東京都新宿区の会社員・谷本将志容疑者(35)が住んでいた勤務先の寮の家宅捜索を行いました。捜索は約2時間行われ、警察は押収した証拠品から事件の動機の解明などを進める方針です。 殺人の疑いで逮捕された谷本将志容疑者(35)。8月20日、神戸市中央区のマンションで女性(24)の胸などをナイフで数回刺し、殺害したとして疑いがもたれています。 27日で事件発生から1週間。現場のマンションでは花束を手向ける人の姿も… (献花にきた人)「ただただ無念で。誠実に毎日を過ごしている女性がこういう目に遭うことがあるんだと」 捜査関係者によりますと、現場マンションの北側にある駐車場からはナイフが見つかっていましたが、付着していた血液を鑑定した結果、被害女性のものと一致したということです。 また、取り調べに対し、谷本容疑者は被害者との関係について「全く知らない人です」と話していて、面識がなかった可能性があるということです。 谷本容疑者は事件当日、勤務先から出た被害者を50分以上にわたって後ろから追い続けたとみられていますが、MBSの取材で事件前の足取りも徐々に見えてきました。 事件があった8月20日の夕方。女性の勤務先近くで撮影された防犯カメラの映像にはリュックサックを背負った男が、車道を横断する様子が映っていて、今回逮捕された谷本容疑者とみられています。直後にビルから3人組の女性が。男は被害女性とみられる人物の後を追うように歩いていきました。 同じ防犯カメラには事件の前日、谷本容疑者とみられる男が電話をしながら歩道を歩く姿が。女性の勤務先の方向を眺めているようにも見えます。 そして事件の2日前には電話をしながら歩く様子、さらに3日前には歩道を直進する様子が捉えられていました。 捜査関係者によりますと、事件の3日前から容疑者とみられる男が女性の勤務先周辺を歩くなどの様子が防犯カメラなどで確認されているということです。 特に事件前日の夜に撮影された映像には、長時間、勤務先の近くをうろつく様子が複数回、とらえられていました。午後7時半ごろ男は物陰から突然現れ、横断歩道を渡り、女性の勤務先の建物の方へ。その後、入口近くを歩くする様子も。 映像を分析したところ、事件前日には少なくとも10回以上、谷本容疑者と見られる男が防犯カメラで捉えられていました。 また、新たに分かったことも。捜査関係者によりますと事件の3日前、谷本容疑者とみられる男が、別の20代の女性の後をつけマンションのオートロックをすり抜けていたということです。女性は男の存在に気づいて避難しけがはなく、谷本容疑者の逮捕後、女性が警察に情報提供し発覚したといういことです。 行政にも動きが… 神戸市の久元市長は27日の会見で事件を受け、新たに100台の防犯カメラを設置する方針を示しました。 (神戸市 久元喜造市長)「カメラが犯人逮捕につながったのは間違いなく言えるだろう。有効性が認められるのなら増設をして、犯罪が起きた都心部を中心に増設して体感治安を高めていきたい」

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