カレーを装い麻薬成分を密輸か 少年2人逮捕「知らなかった」 福岡

レトルトカレーを装って麻薬成分入りの液体を飛行機で密輸したとして、県警は16日、男子高校生(17)と無職の少年(16)=いずれも大阪府岸和田市=を麻薬取締法違反(営利目的輸入)の疑いで緊急逮捕したと発表した。8月30日付。県警によると、日本人少年の飛行機を使った薬物密輸事件の摘発は統計の残る2000年以降初だという。 逮捕容疑は、2人は8月30日、それぞれ別の便で麻薬成分を含む液体計約14キロをスーツケースに入れてタイ・スワンナプーム国際空港から福岡空港に持ち込んだとしている。2人は容疑を認めているという。 県警によると、液体はパウチと箱に詰められレトルトカレーを装っていた。2人は当初、「お土産で買ったカレーの箱に麻薬成分が入っていたことは全く知りませんでした」などと否認していた。2人は友人で8月28日に同じ便でタイに渡っていた。同行者はおらず、他に海外への渡航歴はなかった。県警は組織性も視野に捜査を進める。 門司税関などは16日、関税法違反(密輸未遂)で福岡地検に告発した。【川畑岳志】

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