愛知県一宮市で16日、ご近所トラブルの仲裁に入った70歳の男が、77歳の男性をスコップで殴り殺そうとしたとして逮捕されました。被害者が事件の一部始終を語りました。 「ほうきとスコップを持っているじゃないですか。スコップ抜かれているんですよね。緩んだなと思った瞬間にバーッと来てね。ここに血がバーッて」(被害に遭った男性) こう話すのは、被害に遭った77歳の男性。 この男性をスコップで殴って殺そうとしたなどとして殺人未遂の疑いで、愛知県一宮市の無職、丸谷久志容疑者(70)が逮捕されました。 事件は、16日午前10時20分ごろ、一宮市大和町馬引の集合住宅でおきました。 被害者の男性は、ほうきと草むしり用のスコップを持ち日課にしているごみ置き場の掃除をしていました。 その際、上の階に住む男性と植物の水やりを巡り「毎日水が垂れてくる」などと口論に。 2人が口論しているのを目にした丸谷容疑者が仲裁に入ったといいます。ところが―。 「被害者の男性によりますと、丸谷容疑者は男性が持っていたスコップを奪い、突然後ろから殴りかかったといいます」(記者) 警察によりますと、丸谷容疑者は、仲裁した際、被害者の男性にほうきで突かれたことに腹を立て、被害者が持っていた手の平サイズのスコップを奪い、複数回殴ったということです。 一方で被害者の男性は―。 Q.(被害者が)持っていたほうきが当たって激高した 「当たるわけない、こうやって持っていて、こっちでもみ合いになっているから、とられたらまずいかなと思って、こうやって持っていた」(被害者) Q気が短いとか、近所トラブルが多い方 「いえいえそんなことはないと思うけどね」(被害者) 男性は病院に運ばれ、頭や肩などに全治2週間程度の軽傷を負いました。 警察の調べに対し、丸谷容疑者は、「弁解する余地はありません」と容疑を認めています。 警察は、事件の詳しい経緯などを調べています。