盛岡区検察庁は26日、祈祷の申し込み契約の際に法律で定められた事項が記載された書類を交付しなかったとして逮捕された僧侶と、僧侶が所属する宗教法人を特定商取引法違反の罪で略式起訴しました。盛岡簡易裁判所はそれぞれに罰金30万円の略式命令を出しました。 略式起訴されたのは、福島県福島市の僧侶の男性(67)と僧侶が所属する山形県酒田市の宗教法人大日院です。 起訴状などによりますと、この僧侶の男性は2022年6月ごろから2024年3月ごろまでの間、出張相談会で岩手県一関市の80代男性など3人に対して、祈祷の申し込みを受けて契約を結んだ際に、法律で定められている契約の解除に関する事項などを記載した書類を交付しなかったとされています。盛岡簡易裁判所はそれぞれに罰金30万円の略式命令を出しました。 また、この僧侶とともに特定商取引法違反の疑いで逮捕、処分保留で釈放された別の僧侶2人について、盛岡地検は在宅で捜査を続けるとしています。