那覇市の郵便局で撮影された国の天然記念物「リュウキュウヤマガメ」。ビニールのようなもので固定され、身動きがとれないようになっています。 ビスケットやおもちゃだと嘘の申告のもと国外に輸出される段ボールの中からこのカメが見つかり中国籍の男女が種の保存法違反の疑いで逮捕されました。 種の保存法違反の疑いで逮捕されたのは、 いずれも中国籍で ▼自称・環境研究者 林素怡容疑者(32)、 ▼自称・アルバイト 劉昆霊容疑者(38)、 ▼自称・無職 陳頌侖容疑者(23) です。 警察によりますと、3人は先月4日ごろから今月16日ごろにかけて国頭村で国の天然記念物のリュウキュウヤマガメ70匹と、ホルストガエル1匹を許可なく捕獲した種の保存法違反の疑いが持たれています。 また、久米島町内でリュウキュウヤマガメ37匹とクメトカゲモドキ2匹を許可なく捕獲した疑いで、3人に加えて、中国籍の潘浩傑容疑者(26)が種の保存法違反の疑いで逮捕されています。 4人のうち3人は容疑を否認し、1人は黙秘しているということです。 先月、那覇中央郵便局で国際郵便物の段ボールの中からリュウキュウヤマガメが見つかり、警察と沖縄地区税関が合同捜査した結果、男女3人を関税法違反の疑いで 逮捕していましたが、24日付けで処分保留となっていました。 今回見つかったリュウキュウヤマガメは絶滅の恐れがあるためワシントン条約で国際取引が禁止されていて、警察は4人の動機などを詳しく調べる方針です。