群馬県は24日、ことし4月に採用した児童相談所の会計年度任用職員が、不同意わいせつの疑いで逮捕・起訴され有罪判決を受けていたと発表しました。 不同意わいせつの罪で有罪判決を受けたのは、県の児童相談所の会計年度任用職員だった奥野光裕元職員(68)です。県によりますと奥野元職員は、採用前の3月1日、知人女性に車の中で同意がないままキスをするなどして不同意わいせつに問われたものです。元職員は5月に不同意わいせつの疑いで逮捕、6月に起訴され、8月に懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けました。その後、判決が確定し地方公務員法の規定で失職したということです。 元職員の採用は4月1日で、逮捕までの約1か月半児童相談所に勤務していました。これまで公表しなかったことについて県は、「採用前の事件のため公表基準がある懲戒処分にするのが難しく、被害者のプライバシー保護も考慮し総合的に判断した」と説明しました。再発防止については、「子どもと接する立場でもあり、より徹底した経歴の確認を行っていく」としています。