「揺さぶられっ子症候群」事件の裁判を医学的に検証 東京で開かれたシンポジウムに登壇した弁護士「疑われた側が立証する構造に問題」専門医「不十分な情報での鑑定に懸念」

赤ちゃんを激しく揺さぶって虐待したとして親などが逮捕・起訴された事件の裁判を検証するシンポジウムが開かれました。 25日、東京で開かれたシンポジウムには「揺さぶられっ子症候群(SBS)」の医学的な根拠を検証してきた弁護士や医師が登壇しました。 赤ちゃんに硬膜下血腫などSBSの兆候があったことで虐待を疑われ、逮捕・起訴された親たちの裁判では、事故や病気の可能性が認められ、無罪判決が相次いでいます。 【川上博之弁護士】 「前提としないといけないのは、科学や医学で解明できることには限界がある。疑われた側が検察官を超える立証をしないといけない今の構造自体に大きな問題がある」 専門医らによる討論では、虐待かどうかは医師が判断すべきではないのに実際には医師が診断していることや、不十分な情報で医師の鑑定が行われていることへの懸念が示されました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加