へずまりゅう氏「自分も逮捕されたから分かる」山上被告の表情見たい 安倍元首相銃撃事件で初公判

安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件で、殺人罪などで起訴された無職・山上徹也被告の公判が28日、奈良地裁で始まる。同日、奈良市内の奈良公園で初公判の傍聴券の抽選が行われた。列に並ぶ人々の中には、元迷惑系YouTuberで奈良市議のへずまりゅう氏の姿も。山口県出身として安倍氏を殺害した被告を憎む気持ちを吐露するとともに、被告の姿を目に焼きつけたいと語った。 午前8時40分に抽選会場の奈良公園を訪れ、抽選番号が刻印されたリストバンドを受け取ったへずま氏。「市議だからこそ奈良市内で起きたことについて知っておきたかった。ほかの(奈良市議などの)政治家は来てなかったです」と静かに話した。 自身の過去を顧みながらも、被告への憤りを示した。「過去に自分も迷惑行為をしてきましたが(山上被告の行為は)一線を越えている。殺したわけですから、許されるわけはありません。ぶっちゃけると(被告に)すごく腹が立ってますね。昔なら、護送されたところを見かけたら、突撃して顔までさらしていたかもしれません。でも今は議員としての立場で傍聴したいと思って来ました」と語気を強めた。 出身は山口県。同県出身の安倍元首相のことを「昔から好きです。慕っていました」という。「地元の『しものせき海峡まつり』(下関市)に来られて、ハイタッチさせてもらえたこともありました。うれしかったです。僕が大学生の時だから、23歳。11年前です」と首相時代に触れ合った思い出を打ち明けた。四回忌の今年7月8日には銃撃現場を訪れ、故人をしのんだとのことだ。 仮に傍聴がかなえば、山上被告のどのような姿を見てみたいのか。「一番は、どんな表情をしているのか。反省しているのか。テレビで出ている(逮捕時の)映像からどれくらい顔が変わったのか。自分も逮捕された経験があるから分かるんですが、まずゲッソリ痩せるんですよ。表情も変わると思う。次は発言。どれくらい反省しているのか。やったことに対してどれくらい責任を取ろうとしているのか。裁判の途中で暴れ出すような行為があるかもしれない。その辺を見ていきたいです」と述べていた。

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