廃品回収を装って転売目的でロードバイクを盗んだとして、警視庁捜査3課は30日、東京都稲城市大丸、職業不詳、上原健治容疑者(38)を窃盗容疑で逮捕した。「1000~2000台は盗んだ」と供述しているという。 逮捕容疑は8月4日午後1時40分ごろ、稲城市のマンション駐輪場からロードバイク1台(3万円相当)を盗んだとしている。容疑を認めている。 捜査3課によると、上原容疑者は稲城市内で別の自転車を盗んだとして10月11日にも逮捕されていた。この時は、被害者が自転車に位置情報の分かる装置を付けており、自ら追跡して上原容疑者のトラックを特定。警察に通報していた。防犯カメラ捜査で今回の事件への関与も浮上したという。 2024年末ごろから廃品回収用のトラックを使い、都内や神奈川県内のマンションや会社の駐輪場を回ってロードバイクを盗んでいたとみられる。「電動自転車は重いので、高くて軽いロードバイクを狙った」とも話している。持ち込み先だった埼玉県川越市の買い取り店には、少なくとも約900台(540万円相当)を売った記録が残っていた。【菅健吾】