AK47・チャット・「パンプキンデー」、ISISに触発されたテロ攻撃を阻止 米FBI

(CNN) 過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)に触発された攻撃をめぐってネット上でチャットしていたとされる集団が自動小銃AK47を持って射撃場を訪れ、高速リロードの練習を行い、「パンプキンデー(かぼちゃの日)」に言及した――。こうした手がかりを基に、米連邦捜査局(FBI)はハロウィーンの週末に計画されていたテロ攻撃の可能性を回避して複数人を逮捕した。FBIのパテル長官が明らかにした。 「今朝、FBIはテロ攻撃の可能性を阻止し、ハロウィーンの週末に暴力的な攻撃を計画していたとされる複数の容疑者をミシガン州で逮捕した」とパテル長官はX(旧ツイッター)で明らかにした。 当局者によれば、今回の計画はISISに触発され、オンラインのチャットルームで展開された。2人が逮捕され、3人が事情聴取を受けているという。 捜査の初期段階で、FBIの覆面捜査員がこのチャットルームに加わっていたという。 CNNの法執行・情報担当アナリストのジョン・ミラー氏によれば、FBIはデトロイト支局から出動し、容疑者の拘束や家宅捜索、携帯電話やコンピューターなどの押収令状の執行を行った。 チャットの中では、ISISに触発された攻撃を米国内で実行するかどうかが話し合われた。ミラー氏によれば、計画の具体的な内容や標的については明確ではなかったものの、時期についてはさまざまな選択肢が検討されていた。 10月の最終週に入って監視対象となっていた集団の一部がAK47を持って射撃場を訪れ、大量の弾薬を発射し、高速リロードの練習を行ったうえ、パンプキンデーという発言をした時点で、FBIは行動を起こした。パンプキンデーはハロウィーンを指していた可能性があった。 FBIデトロイト支局の報道官は、ミシガン州のディアボーンとインクスター両市で法執行活動を実施したと述べた。現時点で公共の安全に対する脅威はないという。 インクスター市の警察は、FBIが市内の倉庫施設で捜査活動を行ったと明らかにした。 ディアボーン市の警察もFBIが市内で活動を行ったことを把握しているとし、地域社会に脅威はないと発表した。 ミシガン州のウィットマー知事は、FBIと州警察に謝意を示し、パテル長官から未然に防がれたテロ攻撃について報告を受けたと明らかにした。

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