ガールズバーの女性従業員を路上に立たせ、売春をさせたとして店長らが逮捕された事件で、警視庁は4日、同店店長の鈴木麻央耶容疑者(39)=住所不定=ら男女2人を、労働基準法違反(強制労働)の疑いで再逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 警視庁は、店長らが女性を劣悪な環境で生活させるなどして管理支配下に置き、ガールズバーで働かせるなどしていたとみている。 捜査関係者によると、2人の再逮捕容疑は共謀の上、昨年10月ごろ~今年7月ごろ、20代の女性従業員に「お前は接客態度が悪いから稼げないんだ。金遣いが荒いから管理してやる」と言って頭部を殴るなどの暴行を加えて抗拒不能な状態に陥らせるなどし、ガールズバーでの労働を強制したというもの。 2人はこの女性従業員をガールズバー店内で寝泊まりさせたり、GPSを持たせて位置情報を監視したりして売春させたとして、売春防止法違反(管理売春)の疑いで10月14日に逮捕されていた。 保安課によると、女性は今年4月ごろから多い日で1日約13人と売春させられ、1カ月で190万円ほど客から得た、と説明しているという。警視庁は、その多くを鈴木容疑者らが受け取っていたとみて、実態を調べる。(太田原奈都乃)