現職市長を逮捕 土佐清水市が行った公共施設の電気工事の入札に絡み官製談合防止法違反などの疑いで4人を逮捕【高知】

高知県警は今年5月、土佐清水市が行った公共施設の電気工事の入札に絡み最低制限価格を事前に漏らしたとして、現職の程岡市長らを官製談合防止法違反などの疑いで逮捕し、午後6時から市役所の捜索を行っています。 11月11日、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されたのは、土佐清水市長の程岡庸容疑者(66歳)と土佐清水市議の永野裕夫容疑者(67歳)、四万十市の会社役員・榮勇男容疑者(84歳)、四万十市の会社役員・小野和幸容疑者(66歳)の4人です。 警察によりますと4人は共謀し、今年5月28日に土佐清水市が行ったコミュニティ施設の電気設備の改修工事の指名競争入札に絡み、市長の程岡容疑者が事前に入札の最低制限価格を市議会議員の永野容疑者に漏らしました。 その後、永野容疑者から榮容疑者と小野容疑者に伝わり、小野容疑者が最低制限価格5912万円より1万円高い5913万円で入札して落札。公正な入札を妨害した疑いが持たれています。 程岡容疑者は2023年10月の市長選挙で初当選し、現在1期目。永野容疑者は1998年に市議会議員に初当選し現在6期目でした。 警察は今回の事件について、捜査に支障が出るとして程岡容疑者ら4人の認否を明らかにしていません。警察は12日に4人の身柄を高知地検に送るとともに事件の全容解明に向け取り調べを本格化させる方針です。 官製談合防止法違反などの疑いで現職の市長が逮捕されたことに土佐清水市では市政への疑念の目が向けられています。過去に起きた同様の事件では、官製談合を皮切りに贈収賄事件へと発展するケースは少なくありません。 なぜ、入札の秘密事項である情報を漏らしたのか、見返りなど受けていなかったのか今後の捜査の行方が注目されます。

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