在留資格外の業務に外国人を従事させたなどとして、警視庁国際犯罪対策課などは入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、カット野菜などの製造・販売を行う「ベジミール」(埼玉県深谷市)代表、石井誠容疑者(48)=同県鴻巣市=とバングラデシュ国籍で同社取締役兼人事部長、チョウドリ・ハミド・ホセイン容疑者(47)=同県深谷市=を逮捕し、法人としての同社を同法違反容疑で書類送検した。 逮捕容疑は、共謀し、令和6年7月~10月、ベジミールの工場で専門職向けの在留資格「技術・人文知識・国際業務」(技人国)で滞在するインド人を作業員として雇い、資格外の野菜の加工などの業務に従事させたとしている。 国際犯罪対策課によると、石井容疑者は「全く知らなかった」と容疑を否認し、チョウドリ容疑者は「悪いとわかって雇用していた」と容疑を認めている。今年6月に警視庁に情報提供があり、10月21日にベジミールを摘発したところ、186人の外国人が働いているうち、9人が資格外と確認されたという。 チョウドリ容疑者はカット野菜の需要が高まる中、「会社を大きくするために労働力が必要だった」などと話しているという。 また、警視庁などは同社で働いていたインド国籍の男4人についても、都内のソフトウエア開発会社で働くなど内容虚偽の申請をして技人国の在留資格を得たなどとして、入管難民法違反(虚偽申請)の疑いで逮捕した。4人は「ブローカーに頼んだら噓の資格申請をされた」と容疑を否認しているといい、詳しい経緯を調べている。