「笑気麻酔」と称した、指定薬物のエトミデートを含有する危険ドラッグが沖縄県内で流通している問題で、沖縄県警は13日までに、エトミデートを含有する液体約63・84グラムを浦添市の自宅で販売目的で貯蔵していたとして、医薬品医療機器法違反(販売目的貯蔵)容疑で福岡市の無職の男(21)を再逮捕したと発表した。捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。エトミデートの販売目的での所持による摘発は全国初とみられる。 男はこのほか3月から11月13日にかけて、恐喝未遂や麻薬取締法違反の容疑で3度逮捕されている。再逮捕容疑は3月25日、浦添市で指定薬物を含有する液体を販売目的で貯蔵していた疑い。 県警によると、男は主として県内で活動する匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の違法薬物密売組織「69(シックスナイン)」のトップとされる。読谷村の集合住宅で2月、薬物の取り引きが原因とみられる恐喝未遂事件が発生し、事件に関与したとして3月25日に男が当時住んでいた浦添市の自宅を家宅捜索した。その際、エトミデートを含有する液体が入った約30個のカートリッジが見つかったという。