「詐欺に遭ったお金の半額を返金する」詐欺などの疑いで暴力団組員と“相対屋”を逮捕 「詐欺被害金の回復名目」で暗号資産送らせたか

「詐欺に遭ったお金の半額を返金する」などと言って、暗号資産をだまし取ったとして、広島県警と関東管区警察局の合同捜査本部は25日、東京都に住む会社役員の男(34)と神奈川県に住む指定暴力団六代目山口組傘下組織の組員の男(44)を詐欺などの疑いで再逮捕しました。 警察によりますと、2人は他の複数名とともに、架空の会社の社員などになりすまして、大阪府の女性(70代)に電話し「詐欺に遭ったお金の半額を返金する」などとうそを言って、女性から暗号資産1億740万4195円相当をだまし取った疑いが持たれています。 また、会社役員の男は違法な暗号資産取引で現金化するいわゆる「相対屋」とみられ、暗号資産を現金合計5431万5000円に交換した疑いが持たれています。男は1.5%〜3%の手数料をとっていたということです。 警察は捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていません。 広島県警福山北警察署で「詐欺被害金の回復名目」の詐欺の被害届を受理したことで事件が発覚。関東管区警察局のサイバー特別捜査部に依頼して暗号資産を追跡したところ、暗号資産の匿名性を高めるサービスの“ミキシングサービス”を利用していることや暗号資産の移動先が会社役員の男名義のアカウントだとわかったということです。 2人は匿名・流動型犯罪グループの中核だったとみられていて、警察は事件の詳しいいきさつを調べています。

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