茶道教室を経営する女が弟子に茶道の「教授」資格に合格したとウソを言い、現金をだまし取った疑いで逮捕された事件で、弟子を信じ込ませた巧妙な手口が明らかになりました。 逮捕されたのは、茶道教室などを開く麗扇会日本文化学院の学院長、渋沢宗麗こと渋沢麗扇容疑者(68)です。 渋沢容疑者は2024年4月、弟子の女性(当時48)に「教授おめでとうございます」などとショートメッセージを送り、茶道の「教授」資格に合格したとウソをつき、合格登録手数料の名目で123万円をだまし取った疑いが持たれています。 警視庁によりますと、渋沢容疑者は「許状」と呼ばれる「教授」資格の合格証を偽造していて、本来は京都にある流派の本部で行われる受け渡しを新宿区の飲食店で自ら弟子に行い、信じ込ませていたとみられています。 この受け渡しを目撃した別の弟子が不審に思い、本部に問い合わせたところ、女性は合格していないことが分かり、事件が発覚したということです。 渋沢容疑者は、本部への「教授」資格の申請すらしていませんでした。 渋沢容疑者は「やっていません」と容疑を否認しているということですが、警視庁は、他にも被害にあった人がいるみて捜査しています。