【AFP=時事】サッカーエクアドル代表として3試合に出場した実績を持つ選手が、3日間にわたって人質にされた後、コロンビアに隣接するジャングルで警察と誘拐犯との銃撃戦の末に救出された。 誘拐されていたのは、エクアドル1部リーグのデルフィンSCに所属する33歳のDFペドロ・ペルラサ選手で、1日の夕方から行方不明になっていた。 警察は4日、ペルラサ選手がもう一人の人物とともに解放されたとソーシャルメディアで発表。また、5日に投稿された動画には、はだしの男性2人が涙ながらに救助隊に感謝する様子が映っていた。 同国北西部の港町エスメラルダスの警察署長は、「彼ら(ペルラサ選手ら)はひどい扱いを受けたが生きている」と報道陣に語った。また、銃撃戦があったのは沿岸部の町アタカメス近郊で、警察が応戦すると誘拐犯は逃走したと話したものの、犯人が逮捕されたかどうかは明らかにせず、数人が負傷したとだけ述べた。 当局が公開した航空写真によると、ペルラサ選手は木造の高床式小屋に拘束されていたとみられる。 エクアドルでは近年、麻薬密輸に関連した凶悪事件が多発しており、10万人当たりの殺人件数は2018年の6人から23年には47人に増加している。かつてはラテンアメリカの平和の島と見なされていたものの、今では誘拐、恐喝、殺人、刑務所での抗争などが日常茶飯事となっている。【翻訳編集】 AFPBB News