『スタンド・バイ・ミー』ロブ・ライナー監督夫妻殺人事件、次男のニックが容疑者として逮捕

14日(現地時間)、映画監督ロブ・ライナーと妻のミシェルが、ロサンゼルスの自宅で死亡しているのを、娘のロミーが発見した。2人の遺体にはナイフによる刺し傷が確認され、ロサンゼルス市警察は殺人事件として捜査を開始。その数時間後、夫妻の次男ニックが容疑者として逮捕された。ロサンゼルス郡のネイサン・ホックマン地方検事は、16日に行われた記者会見で、ニックを第一級殺人2件で起訴する方針を明らかにしている。 報道によると、ニックは10代の頃からメンタルヘルスや薬物依存の問題を抱えており、過去にはリハビリ施設で治療を受けたこともあるという。事件当時は両親と同居していた。前日の13日には、コナン・オブライエンが主催したクリスマスパーティーに父ロブ・ライナーとともに出席しており、その場で問題行動を起こし、父親と口論になっていたと「ニューヨーク・タイムズ」紙が報じている。 アメリカを代表する映画監督のひとりであるロブ・ライナーの訃報に接し、かつて仕事を共にした業界関係者から追悼の声が相次いでいる。 『ア・フュー・グッドメン』に出演したデミ・ムーアは、インスタグラムで「私たちの子どもたちは一緒に成長し、私たちは共に仕事をし、私生活でも仕事の面でも人生を分かち合ってきました」と、夫妻と家族ぐるみの交流があったことを明かし、「この計り知れない悲しみと衝撃を言葉で表現することはできません」と深い哀悼の意を示した。 また、ロブ・ライナー監督が映画化した『スタンド・バイ・ミー』や『ミザリー』の原作者であるスティーヴン・キングも、「素晴らしい友人であり、政治的同志であり、そして卓越した映画監督でした」と称賛。「いつも“スタンド・バイ・ミー”してくれました(私のそばにいてくれた)」と感謝の言葉を寄せている。

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