伊藤智彦監督の長編アニメーション映画「クスノキの番人」の予告映像が公開された。また追加キャストとして子安武人、田中美央、神谷明の出演が明らかになった。 予告映像は、追い詰められた末の過ちで直井玲斗が逮捕されたシーンからスタート。そして叔母・人柳澤千舟に出会い、月郷神社に佇む“クスノキの番人”になることを命じられる場面が映し出される。さらに千舟との生活や、番人となった玲斗がさまざまな事情で境内を訪れる人々と出会うさまが収められた。また主題歌はback numberが提供する書き下ろし楽曲で、Uruの新曲「傍らにて月夜」に決定。予告映像では楽曲の一部を聴くことができる。 子安は、千舟のはとこで、柳澤グループのヤナッツコーポレーション代表取締役・柳澤将和役を演じる。将和は冷徹に振る舞うが、誰よりも会社のことを考えているという役どころ。田中が演じる柳澤勝重は、ヤナッツコーポレーション専務取締役を務める将和の弟で、何かと玲斗を邪魔者扱いする。神谷が演じるのはクスノキを訪れる大場壮貴の父親で、たくみや本舗会長の大場藤一郎役だ。 東野圭吾の小説を原作とする「クスノキの番人」は、2026年1月30日公開。クスノキの番人となった玲斗が、仕事や人々との出会いを通じて成長していくさまが描かれる。玲斗役は高橋文哉、千舟役は天海祐希が演じる。 ■ 伊藤智彦監督コメント back numberさんの楽曲カバー動画がデビューのきっかけにもなったというUruさんが彼らの楽曲で歌うというプランを聞いた時、「クスノキの番人」のテーマとも被るような気がしました。 「多幸感を持って映画館を出て欲しい」と言う話を清水依与吏さんにお伝えしたような覚えがあります。back numberさん のサウンドにUruさんの歌声が加わることで、非日常感が増し、夜空に浮かぶ月のように映画全体を優しく包み込んでくれるような印象を持ちました。 同時に、実家に電話しよっかな…という気持ちにも。自分にとって、そんな曲なのだと思います。 ■ Uruコメント 「クスノキの番人」の主題歌を歌わせていただけることになり、以前から拝読していた東野圭吾先生の作品であるということと、それをback numberさんに楽曲提供していただけるという、二つの喜びで胸が弾けました。 この作品の主人公である玲斗の生き方や、人としての成長のようなものを自分自身にも投影することで良い刺激をいただくこともでき、依与吏さんが作ってくださった素敵な曲と歌詞に、それをそのまま吹き込もうと思いながら歌わせていただきました。 人の感情は文字や言葉では伝えきれない部分がありますが、それをこの作品とこの「傍らにて月夜」を通して改めて受け取った気がします。 聴いてくださった方が、心に浮かんだ感情をそっくりそのまま大切にしたいと思えるような歌が歌えていたら良いなと思います。 ■ 清水依与吏(back number)コメント 生きれば生きるほど 生きるのが難しくなるのは なんでなんだ? と文句垂れながらも道を探す背中に、そっと手を添えてくれた「クスノキの番人」という作品に、 僕自身が想像しうる最良の形で関わらせていただけて本当に嬉しいです。 back numberからメロディー、言葉、演奏という形で受け取った野暮な願いを、Uruちゃんが深く響かせつつ 軽やかに歌い上げてくれたことで、アニメーションとしての「クスノキの番人」に重要な一色を添えられたのではないかな、 添えられてたらいいな、と思っています。 ■ アニメーション映画「クスノキの番人」 2026年1月30日(金)劇場公開 □ スタッフ 原作:東野圭吾「クスノキの番人」(実業之日本社文庫刊) 監督:伊藤智彦 脚本:岸本卓 キャラクターデザイン:山口つばさ、板垣彰子 美術監督:滝口比呂志 制作:A-1 Pictures / Psyde Kick Studio 配給:アニプレックス □ キャスト 高橋文哉、天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかお、子安武人、田中美央、神谷明 (c)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会