証券口座乗っ取り容疑者ら「コントロールできる人いる」、1人不起訴

証券口座が乗っ取られ、株が勝手に売り買いされた問題の一部に関与したとして中国籍の男らが逮捕された事件で、男らの間で「他人の証券口座をコントロールできる人がいる」というやりとりがあったことが、捜査関係者への取材でわかった。別の男との間では、利益分配についてやりとりした形跡もあるといい、警視庁は複数の協力者とともに株価の不正操縦に及んだとみている。 東京地検は19日、会社経営の林欣海容疑者(38)を金融商品取引法違反(相場操縦)と不正アクセス禁止法違反の罪で起訴した。認否を明らかにしていない。職業不詳の男性(42)については、東京地検は不起訴処分とした。理由について、犯罪事実を認めるには証拠が足りない「嫌疑不十分」と説明した。 起訴状などによると、林容疑者は何者かと共謀し、他人名義の10口座を乗っ取った上で3月17日、この10口座と林容疑者の会社名義の口座との間で、特定の株の売買を繰り返す不正な取引をしたとされる。

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