複数の職員が日常的に虐待 長崎市の障がい者施設に改善勧告 意思疎通できない利用者を叩く 元職員は有罪判決…「反応が面白かった」

長崎市にある障がい者が通所する生活介護施設で、複数の職員による利用者への暴力や差別的な言動などの虐待があったとして、市はこの施設に対し障がい者総合支援法にもとづく改善を勧告しました。 ■判明のきっかけは「元職員による凄惨な暴力」 この施設を巡っては2025年3月、当時生活支援員だった男(49)が知的障がいのある利用者3人に対し、顔を殴る、髪をつかんで引き倒すなどの暴力を振るったとして逮捕・起訴されました。 長崎市は同月、この施設から「虐待事案があった」と通報を受けたことから特別監査に入り、逮捕された男以外にも複数の職員が利用者を叩いたり、差別的な言葉を浴びせたりするなどの虐待行為を日常的に行っていたことを確認したということです。 ■繰り返された虐待 2015年にも特別監査 市は10月10日付で施設に対し改善を勧告。施設側は11月7日に再発防止策をまとめた「改善報告書」を提出したということです。 市によりますと、この施設は2015年にも虐待事案で特別監査を受けているということです。長崎市は今後、再発防止策が適切に実施されているかを継続的に確認していくとしています。 逮捕された元職員の男の裁判を伝える記事は下記の関連記事から読むことができます。 【関連記事】知的障がいの利用者を殴り続けた職員の男 「反応が面白かった」と語った“支援員”の裏の顔 〜「声を上げて嫌がる姿を見て、反応が面白くなった」 12月1日に有罪判決を言い渡された元職員の男(49)。裁判で明かされたのは、防犯カメラの前ですら止まらなかった30分間に及ぶ執拗な暴行の実態と、家族の叫びでした。〜

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