青森県内でことし1年間に発生した特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺は、いずれも去年の同じ時期に比べて大幅に増加しました。認知件数はあわせて252件、被害額は12億円を超えています。 県警察本部によりますと、県内の特殊詐欺の認知件数は今月10日時点で144件と、去年の同じ時期に比べて53件増えています。被害金額は、去年をおよそ3億9,271万円上回る5億6,405万円に上りました。 この被害金額は、過去最も多かった2014年のおよそ4億4,630万円を1億円余り上回り、過去最悪です。手口は、ニセの警察官などをかたる「オレオレ詐欺」が最も多く62件、次いで身に覚えのない料金を請求する「架空請求」が60件となっています。 警察は、警察官などをかたるニセ電話詐欺に注意し、「逮捕状」などの言葉が出たら、すぐに電話を切るよう呼びかけています。 一方、SNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は、10日時点で108件と、去年の同じ時期に比べて47件増加しました。被害額は、去年を4億1,929万円上回るおよそ8億2,731万円と、およそ2倍に増えています。 警察は、「必ず儲かる」などという甘い誘い文句は、絶対に詐欺だとして注意を呼びかけています。