本物より白い? 偽造1万円銀貨630枚、全国で両替か 5人を逮捕

偽造された昭和天皇在位60年記念の1万円銀貨を両替したとして、警視庁などの合同捜査本部は7日、中国籍の会社役員、薛志偉(せつしい)容疑者(36)=東京都足立区島根2=と日本人の48~59歳の男性3人を偽造通貨行使容疑で逮捕した。2025年4月以降、国内で偽造銀貨が相次いで見つかったとして、財務省が注意を呼び掛けていた。捜査本部は、4人がこの期間に全国の金融機関で630枚以上を両替したとみている。 逮捕容疑は25年5月中旬~6月上旬、都内の二つの信用金庫の3支店で3回にわたり、偽造銀貨計79枚を両替したとしている。認否を明らかにしていない。 捜査本部によると、4人は25年4~11月、埼玉や茨城など7都県の信用金庫や農協で、約30回にわたり両替に出向いていた。申請には偽名を使っていたという。捜査本部は偽造銀貨を入手した経緯を調べる。 この記念銀貨に関して、福岡県警も7日、無職で中国籍のレン・ダーユー容疑者(28)=足立区竹の塚6=を偽造通貨行使容疑などで逮捕したと発表した。県警は警視庁などが逮捕した4人と同じグループの一員とみている。 逮捕容疑は他のメンバーと共謀し25年11月5日、福岡市博多区の金融機関2カ所の窓口で、偽造銀貨計55枚を両替したなどとしている。県警は認否を明らかにしていない。 造幣局によると、記念銀貨は1986年に1000万枚発行された。純銀製で重さ20グラム、直径35ミリ。捜査本部によると、偽造銀貨は本物に比べて光沢がなく、白っぽく見えるという。この銀貨を巡っては、13年や16年にも偽造品が流通しているのが見つかっている。【長屋美乃里、金将来】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加