アジア最大級の国際犯罪組織のトップか、中国に身柄引き渡し カンボジア当局

(CNN) カンボジア当局は7日、アジア最大級の国際犯罪ネットワークの運営者とされ、米連邦検察から指名手配されていたプリンスグループのチェン・ジー会長(38)が逮捕され、中国に身柄を引き渡されたと明らかにした。 チェン会長は中国とカンボジアの二重国籍。カンボジア内務省は声明で、チェン会長は両国による数カ月の捜査の末、6日に身柄を引き渡されたと述べ、カンボジア市民権は剝奪(はくだつ)されたと付け加えた。 カンボジア内務省によると、今回の摘発は中国政府の要請に基づいて行われたものだが、チェン会長が中国でどのような罪に問われているのかは不明。他の中国人2人も逮捕された。 チェン会長が創業したプリンスグループは、高級不動産や銀行サービス、ホテル、大規模建設・開発事業を手掛けるカンボジア最大級のコングロマリット(複合企業)を自称する。 だが米連邦検察によると、チェン会長のビジネス帝国の原動力となっているのは強制労働や仮想通貨(暗号資産)詐欺で、世界中の被害者をだまし、一時はチェン会長や協力者に1日約3000万ドル(現在のレートで約47億円)の収入をもたらしていたとされる。 米財務省と英外務省は昨年10月、プリンスグループと関連企業数十社に制裁を科し、国際犯罪組織に指定した。チェン会長はニューヨークで本人不在のまま起訴され、マネーロンダリング(資金洗浄)や通信詐欺を共謀した罪に問われている。 検察はまた、長年の捜査の末、チェン会長から150億ドル相当の暗号資産を押収。これは米司法省の歴史上、最大規模の没収措置だという。 起訴の発表後、シンガポールやタイ、香港、台湾を含む他の法域も、チェン会長との関連が指摘される多額の資産の押収や凍結を発表した。 CNNはプリンスグループの弁護士にチェン会長の逮捕に関するコメントを求めている。プリンスグループは以前、違法行為への関与を否定し、一連の疑惑は「根拠がなく」、「資産の不当な押収を正当化する目的だ」と指摘していた。 CNNは中国外務省や公安省にもコメントを求めている。

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