神戸市中央区のマンションで昨年8月、住人で会社員の女性(24)が後をつけてきたとみられる男に殺害された事件で、兵庫県警は15日、住居不定、無職の谷本将志被告(36)=殺人罪などで起訴=を、別の女性3人のマンションへの邸宅侵入容疑などで追送検した。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、谷本被告は昨年8月17日午後7時ごろから午後10時半ごろにかけて、神戸市中央区で、別の女性3人の後をつけてオートロックをすり抜けてマンションに侵入した疑いがある。調べに対し、「好みの女性を見つけて、マンションまでついていった」という趣旨の説明をして、容疑を認めているという。 県警が谷本被告の携帯電話を調べたところ、女性らの隠し撮りをしていたことがわかり、今回の容疑が浮上したという。 谷本被告はこの翌日の18日朝から断続的に、亡くなった女性の勤務先周辺でうろついたり、待ち伏せしたりしていたとされる。 20日夜には女性の帰宅時に約50分にわたって後をつけ、オートロックをすり抜ける「共連れ」の手口でマンションに侵入。エレベーター内で女性に大声を出されたため、ペティナイフで女性の左胸などを数回刺し、殺害したとして、殺人容疑で逮捕、起訴された。 また県警は、谷本被告が、亡くなった女性のスマートフォンを事件の際にエレベーター内で奪い、現場から約300メートル離れた歩道橋の植え込みに捨てたとして、器物損壊容疑でも追送検した。調べに対し、容疑を認めているという。助けを求める電話をかけさせないためだったと、県警はみている。(原野百々恵)