食事宅配サービス「出前館」の配達員として就労資格のない外国人を日本人名義で働かせていた事件で、警視庁国際犯罪対策課は、詐欺の疑いで、事件を首謀した山崎光太郎被告(50)=同罪で公判中=ら7人を逮捕した。山崎容疑者は外国人約1400人を不正に働かせ、仲介料として令和4年以降で約5400万円の利益を得ていたとみられる。 ほかに逮捕されたのは、名義を貸した金子貴暁容疑者(30)=東京都葛飾区=や、配達員をしていたベトナム籍のグエン・テー・ロン容疑者(28)=新宿区=ら男女6人。山崎容疑者ら6人は容疑を認め、グエン容疑者は「弁護士に会うまで何も言いたくない」と認否を留保している。 国際犯罪対策課によると、山崎容疑者は令和4年ごろから、就労資格のない外国人と、名義貸しをする日本人をLINE(ライン)で募集し、両者をマッチング。山崎容疑者はマッチング1回につき、2万円の仲介料を得ていたという。配達員として不正に働いていたウズベキスタン人やベトナム人らは約1400人いたとみられる。 逮捕容疑は、共謀し、昨年9~10月ごろ、グエン容疑者が出前館の配達員として働くために、金子容疑者が出前館の配達員のアカウント登録を行い、不正に利益を得たとしている。