「警察の機嫌を損ねる」未解決事件遺族が抱える本音…元刑事は「“忙しい”は絶対禁句」「捕まえなければ0点」と指摘

ABEMA的ニュースショーが複数の未解決事件の取材を通して知る被害者の本音と疑問について元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏に聞いた。 「未解決事件の被害者、ご遺族のみなさんは、ほかの事件解決に喜び、勇気をもらうと語る一方で、どうしても自分たちの事件の現状と比較してしまいます。なぜ、自分たちの事件を捜査してくれている警察は、解決を実現させた警察のように素早く連携して動いてくれないのか。 遺族になって初めてわかったことは、警察は遺族が願うような捜査対応をしてくれないと感じることが多いと言います。しかし、それを訴えると、『この事件だけを特別扱いできない』と言われたという方も複数いました。 もちろん、人数も予算も時間も限られていて、無理には言えないこともみなさんわかっています。ただ、被害者、遺族になったからこそ生まれる感情を受け止めてくれる人がいないのも事実です。唯一の頼りである警察にこの感情を声に出して言ってしまうと、警察の機嫌を損ね、精力的な捜査をしてくれないのではないか。だからじっと我慢しているのです」 これを聞いて秋山氏は「(違法スカウトグループ・ナチュラルの会長は)警視庁は公開手配して5日で逮捕している。反面、名古屋主婦殺害事件は、26年経って検挙に至った。別府ひき逃げ殺人事件の八田容疑者については、今日本一有名な指名手配者になったが、当初は無名だった。大分県警の本部長もこの事件については最優先してやると表明している」とコメント。 「ただ、私も遺族の会に入って、定期的にご連絡して、動いている。やはり遺族に対して『あなたの事件だけじゃない』『他にもあるので』って忙しそうに言ったらダメ。警察という組織は、よく朝挨拶で会った時に、課や係が違うと『おはよう、忙しい?』『忙しいわ』って言う。私はそれは絶対禁句だった。絶対に警察署の中にはお客さんがいる。刑事同士が『忙しい』『夕べ寝られなかった』と言ったら、みんな不安がる」 「よくあるのは、相談に来て、話を聞いて、『うーん…これ証拠がないから事件性ないな』って門前払いする。それは絶対するなと私はずっと言ってきた。証拠がないじゃない。証拠を探すのが警察の仕事。だから、門前払いする前に自分が走れと。大分県警の悪口ではないが、やっぱりやれば検挙ができる。遺族はいつ逮捕してくれるのかと待っているから、その期待に応える。被害者目線、遺族の目線で、警察がすることは犯人を捕まえるしかないんだから。捕まえなければ0点。こんな聞き込みした、あんな聞き込みしたというのは、80点・努力賞はない。捕まえなければ0点、捕まえて100点なので、一刻も早く捕まえてほしいと思う」 (『ABEMA的ニュースショー』より)

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