超大型射出成形機の図面データを不正持ち出しか 中国在住の元社員を逮捕

プラスチック製品を作り出す射出成形機の開発や製造を手掛ける会社から、営業秘密に該当するデータを不正に持ち出したとして、広島県警は11日、不正競争防止法違反(営業秘密侵害)の疑いで、中国在住の元社員、河口倫範容疑者(40)を逮捕した。「今は言いたくない。弁護士と面会してから話をする」と供述しているという。 県警によると、河口容疑者は昨年10月まで約15年間、この会社に在籍し、同12月に同業の中国企業に移っていた。被害は製作図面や新製品の企画書、仕様書など約30万点(270ギガバイト相当)に上るとみられ、県警は中国企業に渡すため不正に持ち出したとみて、経緯や動機を追及する。 逮捕容疑は昨年8月20~22日、5回にわたって当時勤務していた会社のサーバコンピュータ内にアクセスし、超大型射出成形機の設計図面などデータ5点を不正に持ち出したとしている。当時、会社から営業秘密を閲覧する権限が河口容疑者に与えられていたという。県警が帰国した容疑者を広島市内で逮捕した。 近年、日本企業が持つ技術情報の海外流出が懸念されており、経済安全保障政策として警察当局は企業や研究機関に情報持ち出しの手口や対策を助言する「アウトリーチ活動」を推進している。

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