埼玉県飯能市の民家で2022年12月、親子3人が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた無職斎藤淳被告(43)の裁判員裁判の論告求刑公判が26日、さいたま地裁(井下田英樹裁判長)であり、検察側は死刑を求刑した。 これまでの公判で斎藤被告は、犯行時間とされる時間帯は就寝中だったと主張。弁護側も、被告は事件当時、心神喪失状態だったとして無罪を求めた。 一方、検察側は、鑑定留置の結果、被告には刑事責任能力があると指摘。被害者宅の車を繰り返し傷つけて通報され、逮捕されたことなどから「強い報復感情があった」としている。 鑑定人の東京科学大の岡田幸之教授は、被告には統合失調型障害などの可能性があり、「感情の動きが乏しいため、一般的に芽生えるちゅうちょする気持ちがない。広い意味で善悪の判断には関係する」と証言した。 起訴状などによると、斎藤被告は22年12月25日午前7時ごろ、同市美杉台の民家で、住人の米国籍ビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん=当時(69)=ら親子3人の首や頭部などをおのでたたきつけるなどして殺害し、部屋に灯油をまいて放火したとされる。