「宣戦布告に等しい」 自衛官の大使館侵入、中国のSNSでも衝撃

東京都港区の在日中国大使館の敷地内に現役の幹部自衛官が侵入した事件は、中国の交流サイト(SNS)でも衝撃が広がり、反発とともに、日本での反中世論の高まりを懸念する声が相次いでいる。 中国の短文投稿サイト「微博」では、今回の事件が検索ランキングの上位に入るなど関心の高さが浮き彫りになった。投稿欄には「非常に怖い」「厳しく処罰されるべきだ」といった声が並ぶ。 陸上自衛隊の3等陸尉が容疑者として逮捕されたことも重く受け止められており、「現役の軍人が侵入するとは宣戦布告に等しい」「日本の軍国主義復活の証しだ」など反発が広がった。 また、日本の歴史認識や反中世論の高まりを批判する報道も目立つ。中国国営中央テレビ系のネットメディアは事件後の24日夜、「日本は長年、反中教育を行っており、中国への侵略戦争は正しかったと学生を故意に誘導している」と主張するニュース動画を掲載した。 中国紙「環球時報」は25日の社説でこの事件を取り上げ、「日本の右傾化の危険な動きが暴露された」と主張した。 中国外務省の報道官は24日の記者会見で、「新型軍国主義」という表現を交えて「歴史や台湾など中日関係に関わる重大な核心的問題における日本政府の誤った政策の害毒が重い」と日本側の政治責任を追及。「日本の右傾化」を国際社会に強調してきた自国の立場を正当化する狙いがあるとみられる。【北京・河津啓介】

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