警視庁の警察学校(東京都府中市)で15日、新人警察官の入校式があった。新たなスタートを切ったのは606人。大卒は半年、短大・専門学校・高卒が10カ月、法律や日々の実務のほか、致命傷を与えずに人を取り押さえる「逮捕術」などを学ぶ。 606人は4月1日に入校済みの18~34歳で、内訳は大卒350人(女性145人)、ほかが256人(女性72人)。入校式は2回にわけて行われた。 親家和仁副総監は訓示で、「世のため人のために働こうという崇高な精神に敬意を表します」と述べ、悪と対峙(たいじ)する熱い思いを持ち続ける▽法令を執行するだけでなく、都民・国民の立場に立った心のこもった仕事をする▽個性を生かす――を忘れないように求めた。 中学時代に痴漢被害に遭い、警察官に親身に対応してもらったという寺田智香巡査(24)は「誰かを守れる存在になりたいと思い、志望した。性犯罪の仕事に携わりたい」と抱負を述べた。 警視庁は5年後から15年ほどかけて多くの退職者が出る見通しで、様々な対策を打ち出している。採用専従チームの立ち上げ▽給与の増額(初任給が大卒32万1900円、高卒27万9400円、扶養手当や住居手当、通勤手当は別支給)▽奨学金返済の支援(上限は大卒など150万円、院卒225万円)――などだ。(八木拓郎)