劇物に指定されている「トルエン」を、吸引する目的で所持したとして、22日、50代の男が逮捕されました。 逮捕されたのは、高知県内に住む無職の男(51)です。南国警察署の調べによりますと、男は4月22日午前8時10分ごろ、自宅で、劇物に指定されている「トルエン」が含まれた接着剤を、吸入する目的で所持した疑いが持たれています。 (毒物及び劇物取締法違反の疑い) ■「トルエン」とは? 厚生労働省や環境省によりますと、「トルエン」は常温では無色透明な液体で、蒸発しやすく、ガソリンのような臭いがします。 油性塗料や印刷インキ、油性接着剤などの溶剤としても幅広く使われていて、接着剤などに使われるシンナーはトルエンを主成分としているほか、油性ペンキ、ニス・ラッカー、マニキュアなど、様々な製品に含まれています。 ただ、「トルエン」は劇物に指定されていて、蒸気を吸い込むと中枢神経系に影響を及ぼす恐れがあります。みだりに摂取・吸入したり、そうした目的で所持していたりした場合は「毒物及び劇物取締法違反」となるおそれがあります。 ■男はなぜ逮捕された? 今回の事件では、警察が別の事件で男の自宅を捜索していたところ、「吸引用」とみられる容器に接着剤が入っているのを発見したということです。 男は無職で接着剤を所持する理由が無いことや、男の供述などから、吸引するために所持した疑いが強まったとして、男を逮捕しました。 警察の調べに対し、男は「間違いない」と容疑を認めているということです。 警察は、男が「トルエン」を含む接着剤を入手した方法や、所持していた量、余罪などについて捜査を進めています。