「泥棒、捕まえて」 暗い住宅街…土地勘を生かし5人で連携、逮捕に協力 神奈川・二宮町の消防団に感謝状

二宮町消防団第4分団が、窃盗目的で住宅に侵入するなどして逃走した容疑者2人を取り押さえて逮捕に協力し、大磯署から感謝状を贈られた。地域に根差した活動をする団員らが、日頃から培ってきたチームワークを発揮して大手柄。団員は「信頼できる仲間たちとのチームプレー」と振り返った。 春の火災予防運動(3月1~7日)の広報活動をしていた同6日夜、事件は起こった。この日の活動には10人が参加し、うち5人は消防車に乗って広報活動に出発。残る5人は活動拠点の詰め所(同町中里)で備品整理などをしていた。 午後8時40分ごろ、副分団長(46)=現・分団長=は詰め所の外に立ち、広報活動に出た消防車と無線で連絡を取っていた。 すると左から、男2人が走ってきた。その後ろには「泥棒、捕まえて」と叫ぶ男性。男2人は、近くの住宅に侵入した実行役と見張り役だった。 「泥棒だ」。副分団長が叫ぶと、詰め所の中にいた4人もすぐに飛び出てきて、5人で男らを追った。暗い住宅街で、団員らが履いていたのは決して走りやすいとは言えない活動用の靴。土地勘のある5人は自然と道を分かれ、男らの背中を追い、あるいは行く手に回り込もうとした。 5人の中で最年少の班長(29)が、詰め所から約100メートルの地点で1人目の男を確保。もう1人を確保したのは班長(49)で、詰め所から約300メートルを力走して取り押さえた。班長は、男が凶器を持っているかもしれないと頭をよぎったというが、「みんなが後ろにいると思ったから勇気が出た」と振り返った。 「こういう活動をしていなかったら、そんなにとっさには動けなかった」と話すのは班長(45)。団員(36)=現・班長=は「泥棒ともみ合ったら危ないので、仲間を助けなきゃという気持ちが大きかった」と仲間を思いやった。また、男らを追う中で「みんなならこの先にいてくれるだろうという信頼があり、本当にいてくれた」と連携の良さを語った。 1人目の男を確保した班長は「4人いれば火災に出動できるが、どの4人でも出動できるように取り組んできたことが生きた」と胸を張った。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加