磐越道バス事故 供述に矛盾も 浮き彫りに 福島

磐越自動車道で起きたバス事故のニュースからお伝えします。 捜査関係者などへの取材で、逮捕された運転手の男の矛盾する供述が浮き彫りになってきています。 14日午前7時半ごろ、郡山市で事故車両が警察施設から別の場所へと移送されました。 ■平瀬史敦 記者「バスの前方部分を見ると、ガードレールが完全に貫通しているのが分かります。この後、郡山市で詳しく調査されるということです」 大きく損傷した車両が、事故の衝撃を物語ります。 さまざまな事故の対応をしてきた消防隊員も、ひどいと口にする今回の現場。 ■会津若松地方広域市町村圏整備組合消防本部 青柳誠 消防司令長「もちろんひどい事故だなって感じます」 事故があったのは先週6日。郡山市の磐越道で、部活動の遠征で富岡町に向かっていたマイクロバスがガードレールなどに衝突。 新潟県北越高校の男子ソフトテニス部に所属する稲垣尋斗さん(17)が死亡。ほかにも生徒など20人が重軽傷を負いました。 この事故で逮捕されたのは、バスを運転していた新潟県の無職、若山哲夫容疑者(68)。 「居眠り運転はしていない」 「速度の見極めが甘かった。90キロか100キロ出していた。」 「運転技術や体調に不安はない」 逮捕後の取り調べで、速度が事故の原因だと主張していると言います。 一方で、バスに乗っていた複数人の生徒が警察の聞き取りに対し— 男子高校生「事故の前から危ない運転だった」 生徒の保護者によると、事故当日、若山容疑者は福島へ向かう高速の入り口を間違えるなどしていたといいます。 異変や身の危険を感じた一部の生徒はグループチャットで、「みんなシートベルトしよう」「大切な人に連絡するように」という趣旨のメッセージを送っていたといいます。 また、捜査関係者によりますと、若山容疑者は先月から少なくとも5回、車の事故を起こしていて、新潟県警から2回、免許返納を促されていたということです。 ただ、今回の事故のあと、警察に対して— 「直近の事故歴はない」 と話していて、矛盾が浮き彫りになっています。 警察はきょう、事故車両を移送し、車体の損傷具合を検証。供述の裏付けや事故当時の速度などを詳しく調べることにしています。 一方、バスと運転手を手配した責任について、高校とバス会社の主張は今も平行線をたどっています。 蒲原鉄道は高校から「レンタカーと運転手を依頼された」と主張。 しかし、高校はレンタカーや運転手を依頼したことはなく、「貸し切りバスの依頼をした認識」だと主張しています。 ■蒲原鉄道OB「事故があったのが5月6日。その翌日か翌々日に、(蒲原鉄道の)金子に今回のレンタカーのバスの経緯を聞いた。大型バスいくら 中型バスいくら、レンタカーバスいくらで寺尾先生(顧問)の方に電話で話をしたと。そうしたらレンタカーにしましょうということで先生からの返事が」 営業担当者は、貸し切りバスやレンタカーバスの見積もりを提示した上で、北越高校の顧問から「レンタカーのバスにしよう」と話があったと、このOBに話したといいます。 矛盾する供述と食い違う主張。1日も早い全容の解明が求められます。 また、今回の事故を受けて福島県は、市町村の教育委員会や県立学校などに対し、貸し切りバスの選定・利用に関するガイドラインを再度周知し、安全管理の徹底を呼びかけています。

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