岐阜県教育委員会は26日、顧問を務める部活動で部員に体罰や不適切指導をしたとして、岐南工業高校の男性実習助手(23)を停職96日とするなど2件の懲戒処分を発表した。いずれも25日付。 県教委によると、6~10月、レスリング部に所属する1年生の男子生徒に対し、肩を殴ったり、背中を蹴ったりする7件の体罰をした。10月14日ごろには、先端にゴルフボールが付いた棒を生徒に投げ、右脇腹にけがを負わせたという。 同校レスリング部は全国大会にも出場した実績がある強豪。生徒は部活動を休みがちだったといい、実習助手は「自分が顧問の時に部が弱くなってしまうことを恐れていた」との趣旨の説明をしたという。実習助手は依願退職した。 このほか、6月17日午後2時45分ごろ、県内の中学校で女子生徒に対し、後ろから抱きしめるセクハラ行為をしたとして、男性教諭(44)を停職3カ月とした。教諭は8月に不同意わいせつの疑いで逮捕され、不起訴処分となった。 県教委によると、教室で帰る準備をしていた生徒と2人きりになったところ、「ぎゅっとしてやろうか」と言いながら抱きしめたという。7月に学校に被害の申告があり、教諭は担任を外れた。県教委は生徒の保護のため、学校の所在地を公表していない。