カンボジアで特殊詐欺の「かけ子」をさせる目的で知人女性を同国に連れ出したとして、岡山西署は3日、国外移送目的誘拐などの疑いで特定抗争指定暴力団池田組幹部の河野尚臣(52)=岡山市北区中央町=と無職倉鋪真緒(27)=同市中区桑野=の両容疑者を逮捕した。2人は匿名・流動型犯罪グループ(匿流)の一員とみられ、暴力団の組織的な関与についても解明を進める。 2人の逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し昨年9月下旬、20代女性=岡山県南部=に対して「カンボジアで日本語を教える仕事がある」「3カ月で300万円稼げる」などとうそを言って勧誘。10月下旬に車で関西国際空港に移送し、ベトナムを経由してカンボジアまで連れ出した疑い。認否を明らかにしていない。 署によると、女性は3カ月ほどカンボジアでかけ子をしており、今年2月6日に署へ通報。同国の日本大使館に保護を求め、同月中に帰国した。中国を拠点とする特殊詐欺のかけ子として女性が関西空港に連れ出されたとされる事件が岡山県内で昨年発生しており、署が関連を調べている。