英国文学賞で受賞作の5分の3が「AI疑惑」…かえって露呈した“テンプレ化作品”を生む「お題目の欺瞞」(Bookレビュー)

ピンク地底人3号「おもちゃの指輪がほしいねん」(『すばる』6月号)の主人公は万引きGメン。スーパーなどを巡回し万引き犯を逮捕する保安員である。 アカリは24歳、失恋の痛手からGメンになった。小説は、語り手のアカリが「カオルさん、うちはあなたのことが大好きです」と書く場面から始まる。全編がカオル宛のラブレターという仕立てなのだ。 アカリが誤認逮捕をやらかし落ち込んでいるときに手を差し伸べてくれたのがカオルだった。優雅なカオルにアカリは魅了される。だがカオルは万引き常習犯で、アカリは逡巡の末に声掛けしカオルは逮捕される。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加