ナイロビ、ケニア、6月10日 (AP) ー 東アフリカのケニア中部ナニュキで9日、米国が計画しているエボラ出血熱の隔離施設の建設予定地の周辺に、この建設に反対するデモ隊が集結し、警察当局が催涙ガスなどをを発射して強制排除に乗り出した。 このプロジェクトを巡っては、地元住民らの激しい反発を招いたほか、その後に裁判所が建設差し止めの命令を下している。 現場周辺には機動隊や一般警察官が大量に動員され、デモ隊がケニア軍空軍基地へ向かって行進するのを阻止した。これに対し、デモ隊は警察に向けて投石、主要道路でたき火を燃やすなどして対抗。交通機関が混乱したほか、多くの店舗が臨時休業を余儀なくされた。 現場にいたAP通信の記者によると、警察は数十人のデモ参加者を逮捕したというが、当局による正式な逮捕者数はまだ発表されていない。 米国政府は先月、海外でエボラ出血熱に感染、または濃厚接触した米国人について、本国に送還するのではなく、ケニアに新設する施設へ搬送する方針を表明。ライキピア空軍基地内に、50床の隔離病床を持つ施設を建設する計画を立てていた。 しかし、ケニア弁護士会と憲法監視団体が「ケニアの医療体制への懸念」や「二国間合意における透明性の欠如」を理由に提訴。ケニアの裁判所はその後、施設の建設を一時停止し、海外からの患者の受け入れを禁止する命令を出した。本訴訟の判決が出るまで計画は凍結される。 現在、ケニア国内でエボラ出血熱の感染例は確認されていないが、隣国のウガンダでは19人の陽性患者が報告されている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)